今年も温かく…いや、もう暑くなってきました。
こんにちわ、ブログ担当の中園です。
まだ春も半ばだというのに、わが社にはタイトル通りの状況の現場があります。
それが油加工食品工場です。
ホームページの弊社の業務紹介を見て頂くとお分かりかと思いますが、
油加工食品工場のフライヤー室で乾燥天ぷらを1日数万枚単位でフライしています。
そこは800~1000リットルの油が200℃近い温度で煮えたぎる、そんな環境です。
当然室内の温度は時間の経過とともに急上昇。換気は当然行っていますが、
先日のように夏日になろうかという(3/14の久留米は最高気温24℃!)気温だと、
この時期でも室温は30℃オーバー。更には雨で湿度も高いと中で働く人たちは汗だくです。
そんな中でも良い天ぷらを作ろうと、社員、パートさん共々一生懸命頑張っています。
油加工の皆さん、いつもありがとう。
更に、この急変動する気温は製品にも影響を与える面倒な一面もあるのです。
皆さん、ご家庭で天ぷらを揚げる時は、溶いた衣に氷を入れたりして、冷やしたりしませんか?
これは天ぷらをカラッと揚げるためには油と衣に温度差がある方が良いからなのですが、
この事が私たちの作る乾燥天ぷらにも当てはまります。つまり気温が上がって天ぷらの
衣の溶液温度が上がり過ぎると、天ぷらの揚がりが今までと変化していしまうんです。
わかりやすい症状として、天ぷらのサクサク食感がガリガリ固いものに変わったり、
天ぷらの裏に気泡が入ったりしてしまいます。
これを抑えるために、衣の原料や保管タンクを冷やしたり、衣溶液の水温や水量を調整したり…
神経を使う作業がこれでもか、と増えていきます。
ほんのちょっとのさじ加減で出来が大きく変わります。
温度や湿度と言った、気候の変動が落ち着くまで気の休まらない状況が続くのです。
これからますます暑くなる季節、乾燥天ぷらは寒い冬程食べる機会は少ないかもしれません。
それでも私たちはより良い製品を作る為に、これからの暑くなる時期も変わらず頑張っていきます。
皆さんがお店に並ぶ「天ぷらうどん」のカップ麺を見たとき、
チラリとそれを思い返していただけたら有り難いですね。